海外ロングステイを失敗しないために

健康管理の準備と病気対策

海外ロングステイでの注意点として、「旅行用英文診断書」や「旅行用英文医療証明書」を準備しておくことが大切です。これらは現地で急病になったときに非常に役立ちます。

 

患者を観るとき医師が知りたい情報には2種類あるそうです。「今の症状」と「既往症」です。たとえば腹痛がする、頭痛がする、のどが痛い、熱がある、吐くといった「今の症状」は、たとえ言葉が通じなくてもある程度は理解できます。患者が頭を押さえて痛そうな顔をすれば、医師は「ああ、この人は頭痛がするんだな」とわかる。熱があるとか、吐くとかいった症状も、ジェスチャーで伝わるだろう。

 

だがそれとは別に、既往症やアレルギー、現在定期的に服用している薬の有無と種類といった情報が正確な診断には必要となる。これらはジェスチャーでは伝えられないので、「旅行用英文診断書」や「旅行用英文医療証明書」が必要となります。

 

ところが残念ながら、どの病院でもこれらを作ってもらえるできるわけではありません。医師の英語力の問題などがあるからです。ではどうすればいいのかというと、「日本旅行医学会」のウェブサイトに「認定医リスト」があるので、その中から「英文診断書の作成」に2重丸または丸のついている最寄の病院を探して連絡してみるのがよいでしょう。これらの書類を作ってもらうにはそれなりの費用がかかりますが、備えあれば憂いなしです。

 

ツアー旅行と違って海外ロングステイはマイペースにすごせるので、ちょっと疲れ気味だなと思ったら、何もしないでただのんびりとすごす日を作るといった健康管理も大切です。